このブログのタイトル、「LOVE CW~♪ QRPな日々」となっています。

私の持っているリグは、二台。二つとも八重洲無線の製品で、ひとつは、12年前(2002年)、初めて局免を手にしたときに購入したVX-5というハンディ機。50MHz、144MHz、430MHzのFMモードに出られるもので、最大出力は5W。主に山岳運用はこれでやっていました。

もうひとつは、アマチュア無線家なら誰もが知っているFT-817。ご存じの通り、オールモード、かつ、1.8MHz~430MHzまでのすべてのアマチュアバンドで運用可能。マイクなどの付属品を除いた重量はなんと900gという素晴らしい製品です。これも改造などしなければ、最大出力は5W。
FT-817って普通はお車などお持ちの皆さんが、フィールドに出て運用するときに使うサブのリグっていう位置づけがほとんどなんじゃないかと思いますが、私はコレを自宅の固定機として使っています(笑)。

や、確かに2,3回山に持って行ったことあるんですけど、普通の登山をすると、FT-817でさえ、かさばるし、防水などの点でいまいち不安なこともあって、もっぱら固定機、メインリグ(笑)として使っています。


QRPって、本来の意味は「送信電力を下げる」ということなので、私は意識してQRPしているわけではなくて、本当は、最大にがんばってQRO(送信出力を上げる)しても5Wしか出ない、という些かミジメな状態なわけです(簡単に言うとショボ波しか出せないということ)。

それでも、タイトルにQRPを入れたのは、やはり、QRPという言葉が、5W以下の小電力で運用する、という意味で使われることがほとんどで、自分の出した電波が相手に届く頃には息も絶え絶えになっているのが、交信相手の受け答えでよくわかるからです。これはCWで電波を出すようになってからむしろ強く感じるようになりました。

強力に聞こえている局に思い切ってコールしてみると、自分のコールが終わる頃に相手のCQが再送出されているのを聞くのはよくあることです。まぁ、最初の頃は、うまく相手の送信周波数にゼロイン出来てなかったというのも原因のひとつなんですが…。あと、DX局が空振りCQを出し続けているのに思い切ってコールしたときなども、同じようにCQが再送出されているのを耳にしてため息をついたり…。
あんまりショボ波ばかりで呼びかけて、相手の局長さんに迷惑かけてばかりでもなぁ…なんてふと頭に思い浮かんだりして、いっそのこと新しいリグ買っちゃおうかな~なんて時々考えたりもします。

免許では、200Wまで出す権利はあるので、何もこんな状態をずっと続けなくても好いわけですが、それでも、少なくとも1年ぐらいは新しいリグを買うのはやめておこうとおもっています。最大の理由は、また飽きてやめてしまうかも知れないから(笑)ですが、CWの方でコールしていると、皆さん親切な方が多くて、こんなQRPな電波でも何度か聞き返して大抵は頑張ってとってくれるんです。
そして、特にハイバンドの方でいったんDXがオープンしてしまうと、こんなショボ波とへっぽこアンテナでもなんと8000km以上離れた遠くの方と交信できてしまったりします。そういうDXが出来た時ってホント感激で、CWっていいなぁ~との思いを強くします。

しばらくは、この脆弱な無線設備でどこまでやれるものなのか、毎度毎度相手の局長さんには迷惑かけっぱなしなんですけれども、そのあたりが今無線をやっていて一番おもしろいなって感じているところなので、あえてこの状態でしばらく頑張ってみたいと思っています。



eQSLなどではカードにQRPと表示したりしてますけど、実際の交信では私はJI1BJK/QRPとは打ちません。ときどき、感じの良い局長さんや、8J?VLPなどに、73ではなく72と打ったりはしますけど。。。理由は、あまりQRP(小電力)を喧伝して得意になったりはしたくないということと、時々いますよね、QRPと聞くと目の敵にして(?)ビートかけてきたりする心の貧しいお方の餌食になるのがヤなためです。

そうは言うものの、今、欲しいな~と思っているリグが実はあります。KENWOODのTS-480SAT。これなら100W出せますし、かつ場所を取らない、オプションのCWナローフィルターとDSPでかなりハードな状況にも対応できそう、…それに私KENWOODのリグって今まで一度も使ったことがないんですよ…デザインも気に入っているし、買うのならコレかなぁ~、なんてよくカタログ眺めてます。

まぁ、買ったら買ったでいろいろ不満も出てくるのかも知れませんし、100ワットも出すとアンテナや近所へのインターフェアなど気にしなければいけないことがいろいろあるし、そこら辺もねぇ…。

ただ、この機種、発売から10年ほど経っているので、突然生産完了なんてことになっちゃったりしないことを願っています。