Love CW~♪ 

固定局開局しました♪ 和文勉強中です。 ノロノロ打鍵ですみません。

カテゴリ: アンテナ


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(MK-6AM)


 また、長期(一年ばかり)更新無しが続いてしまいましたが、この間は結構無線に力が入り、コロナ禍もあって山の方はほとんど出掛けず、という日々でした。

 その間、それまで極めて貧弱というか脆弱であった、当方の無線設備ですが、少しずつではありますが増強、というかなんとか改善を図りまして、今まで2mと430だけだったQRV範囲をアンテナ購入などにより、50MHzやHF(7~28MHz)に進出することになんとか漕ぎ着けましたので、今回は、そのあたりのことを書いていきたいと思います。

 まず手始めに改善を図ったのが、6mへの進出でした。現在居住中のマンションは、以前の世田谷のように釣り竿アンテナを突き出してゲリラ的に電波を出すということが規約上禁じられておりまして、こっそり作った6mのアンテナでEスポ時にちょっとだけ釣り竿を出してやってみたりすれば、表だっては言われなかったものの、「何やってるんだ目線」がきつく、その後FT-817のファイナルが飛んだこともあって、430と2mだけの運用で我慢しておりました。

 しかし、前の記事のA1クラブのQSOパーティー中に、ベランダの内側に張ったロングワイヤーとファイナルの飛んだFT-817でワッチしていますと、6mでは結構強力な電波が日本全国や海外から届いているのがわかりまして、これはやっぱり出てみたいな~と考えていました。

 そこで、いろいろ調べてみると、フィールドアンテナというところが作っているMK-6AM(トロンボループ)という磁界型ループアンテナなら、ベランダから突き出すことなく、QRVできるようだし、値段も当時1万4千円(送料別)と、下手にアンテナチューナを購入するより安い値段で手に入ること、そして、都合良くYahoo!ショッピングでポイントやヤフオクの売り上げを使って購入資金に充てられることもありまして、試しに使ってみよう、ということになりました。

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(付属品のC:これを取り付ければ21と28にQRV可♪)

 このアンテナ、実は付属品のC(コンデンサ)を取り付けることによって、21MHzと28MHzにも出られるのですが、これまで約一年あまり、ほぼ50MHzオンリーで使ってきましたので、6mでの使用感をまずは書いていきたいと思います。

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 このアンテナの仕組みですが50MHzでは付属のCを使わずに上部にあるU型のコンデンサのシリンダ↑を上下することによってチューニングを取るのですが、わたしの購入したAMタイプでは、このU字型のシリンダを上下させるためのスイッチボックス(単3電池で駆動します)が付いていましたので、これを使って細かくSWR最良点に合わせます。UPは同調周波数を上げ、Downが同調周波数を下げます(U型コンデンサの動きは逆になります)。

 チューニングはかなりクリチカルです(つまり、少し周波数が離れるとSWRは結構上がってしまいます)。50.250で交信したあと、50.165の別の局と交信する場合は、もう一度チューニングを取らないといけません。また、アンテナの場所を少し移動しただけでも同調点が違ってきますので、そこら辺は面倒と言えば面倒です。

 一方、商品に同梱された説明書にも書いてあるのですが、内側にある同軸でできたカプリングループの形状を縦長にしたり横長にしたりすることで、たいていの場合は1.0~1.1までSWRを落とせます。しかし、これも一旦同調点がズレ、それをまた再度細かくチューニングし直す必要があり、慣れるまではややこしいかも知れません。

 わたしは使ったことがないのですが、オート・アンテナチューナーを使い慣れた人たちにとっては非常に面倒に感じられるかな、という感じです。

 ともあれ、一旦同調点を取ってしまえば、雨に降られて濡れたりしない限りチューニングポイントは動きませんから、パイルを呼び続けたり、ラグチューしている間は安心して電波を出し続けられます。いろいろな局を呼び回ると大変ですが(笑)。

 チューニングを取るのに、最初はいちいちベランダに出ていたのですが、さすがに面倒になってきたので、最近はスイッチボックスのコードを継ぎ足して延長し、同軸ケーブルと一緒に室内に引き込んで室内からスイッチで同調しています。

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(スイッチボックスが二つあるのは、あとに買ったMK-7AMにも付属していたから)


 同調点は次に買ったMK-7AMの説明書にお奨めがあったように、アンテナアナライザを同軸切り替え機で繋いで一目でわかるようにしています。
 
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  実際に使用してみた感想ですが、フィールドアンテナのサイトにもあるように、下手なダイポールよりは飛びは好い気がします。そして、同じくサイトにも記載されているように、建物から離すようにするより、むしろ建物を味方につけて(建物に近づけて)設置した方が、相手に電波が良く届くような印象があります。


 また、CWでは結構届いているなぁ…という印象を持ちますが、SSBの特に直接波は、あまり飛ばない印象を個人的には受けました。CWでは詳しく相手に受信状況を聞けませんが、SSBの時は、「ちょっと厳しいかな…」という感じの言葉をよくいただいちゃいました。ま、6Wですから、これって他のアンテナでも同じ感想なのかも知れませんけれど…(笑)。


 それでもその年(2020年)の6月28日(日)は、西側にEスポが長時間開けて、50MHzで九州・四国・中国地方の10局と交信(すべて6W)できましたから、非常に満足したものでした。2mと430ではまぁ、まず無理なところとCWとは言え、楽々(?)交信できるなんて…と感激したのを今でもよく思い出します。

 とりあえず、まずはMK-6AMの使用記ということで、MK-7AMは、次の記事(いつ出るんだ?)のお楽しみ、そして最近ついに入手した固定機については、そのまた次の機会にお話ししようと思います。

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(アンテナの直下はこのようにMコネがぶら下がっているので…)

 あ、そうそう、このアンテナ使用するのに、どうしても必要なものがあります。それは、カメラの三脚ではなくて(これはベランダに直接取り付ける人には不要)、コネクタです。このループアンテナを直接RIGに取り付けるのは不可能で、間にコネクタ付の同軸ケーブルを延長継ぎ足ししなければならないので、Mコネの延長コネクタが必要になります。付属品としては付いてこないので、持っていない人は用意しておかないと、届いてもすぐに運用できません。

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(MコネとMコネを繋ぐ部品が必須)



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(釣り竿アンテナ:伸ばしたところ)


CWの独学レッスンは、根気よく続けていましたが、そろそろ、HFのアンテナを製作しないことには、いざ、というとき、お空に出られません。まさかUHFでCWの相手を探すわけにもいきませんから、とにかくアンテナ作りに着手しないと話が始まりません。

製作するのは、選択の余地もなく(笑)釣竿アンテナです。で、まずはグラスファイバーの釣竿を調達しないといけないわけですが、これはアマゾンで難なく見つかりました。
「Guts(ガッツ) 万能竿H 二代目 剛 630」という伸ばしたときの全長が6.3m。
重量600gと釣り竿アンテナにはうってつけのグラスファイバー竿で、お値段も送料込みで2300円程度でした。

釣り竿はすぐに届いて、『新・手作りアンテナ入門』(CQ出版社)に載っている「超簡単ベランダ用ロングワイヤーアンテナ」の製作に取りかかりました。これには同書に掲載されている「HF用超簡単アンテナ・チューナー」というものを作らないといけないわけですが、コイルに使うプラスチック板も、偶然と言っていいほどほど ”うってつけ”のプラスチック板がみつかり、三角形にカッターで切れ目を入れて折り曲げ、寸法通りにホームセンターで買ってきた銅線を巻いて作り上げました。

あとは、ポリバリコンを鰐口クリップで着脱できるようにして、タップも鰐口クリップで取るだけですから、これにロングワイヤの材料(ラジアルの材料)=ビニールコードを取り付ければ完成です。『新・手作りアンテナ入門』にも書いてあるとおり、一日で完成してしまいます。

『新・手作りアンテナ入門』には、このあと、出力を絞って各バンドの同調ポイントを見つけ、そのコンデンサの容量を同軸ケーブルを切って着け直す、と書かれていますが、私のところでは、最高に出力を上げても5Wですから(笑)、ポリバリコンを取り付けたまま、運用しています。運用からそろそろ二ヶ月ほどになりますが、バリコンには今のところ何の問題も起きていないようです。

使ってみた感想は、まず、ワッチだけの段階で、こんなに聞こえるのか!ということでした。日本全国はもちろん、海外のCW局がこんなに聞こえていると言うことに驚きました。バリコンだけで同調点を取っていたのですが、SWLするだけであれば、コイルなしのバリコンだけも十分実用になり、昔BCLで珍局とされていたRAEの日本語放送も強力に入感しているのを耳にしたときは、ちょっと感動してしまいました。

そして、実際に電波を出すときですが、SWRの落ちるポイントを見つけるのはそれほど難しくありません。まず、聞いていて一番感度が良くなる地点をバリコンで探し出します。そのあと、タップを少しずつずらしていきながら、FT-817のメーターをSWR表示にして電波を出し、一番SWRメータが振れない地点を見つければいいわけです。私のところでは7MHz と18MHzがなかなかSWRがうまく下がってくれませんが、それでも、SWRメータ三つまでは追い込めます。10 14 21 24 28ではSWRメータ0か1まで下がってくれるポイントが見つかりました。

製作した日時は余り定かではありませんが、4月の中旬頃、ちょうど局免が下りて一ヶ月ほど経過したあたりだったと思います。アマゾンの釣り竿の注文日付が4月の10日、そして、このアンテナを使ってついにCWデビューしてしまったのが4月の29日(昭和の日)でしたから、その間のどこかで作ったようです(笑)。

このアンテナの好いところは、まず安いこと。それから、これ一本で7~28MHzまでのHFのどのバンドにも出られること、運用中以外は畳んでしまっておけること、そして、おそらくですが、私の乏しいアンテナ知識で言わせてもらえば、アンテナチューナーがエレメントのすぐ近く(給電点)にある為に、フィーダが無駄な電波をまき散らさない=エレメントに無駄なく電波を供給していることではないかと思います。

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(釣り竿アンテナ 畳んだところ)




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